本記事は、読了に15~20分間かかりますので、お急ぎの方は目次から確認したい項目のみをご確認ください!
お時間ある方は上から下までじっくり読んでください!
-目次-
本体・パーツの選び方
オーダー注文時の確認事項
1.基本モデル
グローブ(グラブ)の最も基本となる本体の型(型番)・モデルです。
選手や、カタログ製品、シリーズからお選びいただきます。
自分のプレーに似た選手や守備位置を選択するのが基本です。
メーカーによっては基本モデルをもとに、各部分(指の長さなど)のサイズを変更することができますが、この場合、完全別注として時間とオプションの別途料金が発生します。
もともと選手モデルやカタログ製品は、メーカーの提示する最もベストな形ですから、不用意に変更しても良い結果を得られません。
また、基本型のサイズを変更しても、お客様のサイズに必ずしもフィットするとも限りません。
グローブの種類や選び方を知りたい方は下記ページも参考にしていただければ幸いです。
2.バックスタイル
基本モデル通りだと、レギュラータイプのレギュラーバックが多いですが、ファーストバック(ファストバック)・ライナーバック・リーチバック仕様の型や、変更できるメーカーもあります。
※メーカーにより呼称が異なります
・レギュラータイプよりもフィット感がある
・メジャーリーガーが使っていてかっこいい
・縦で握りやすい(スワロースポーツ従業員・内野選手談)
ということからも、人気が出ています!
バンド裏ムートンがつかないので汗を吸わない、蒸れるというデメリットもありますが、守備手袋を使うことでデメリットを最小限に抑えられます!
3.本体カラー
グローブの表革の色です。
高校生をはじめとした学生野球などは規制がありますので、監督やコーチ、連盟などに訊いてみるのがいいでしょう。
一般的にピッチャーは、ラベル・本体ともに「ホワイト」、「グレー」は使用できません。
高校野球では、カラーグローブは使えません。
レッドは使用NGでも、「レッドオレンジ」や「ファイヤーオレンジ」は使用OKの場合があります。
また、クリーム色のような「トレンチ」、「キャメル」、「ブロンド」が高校野球対応として、メーカーで作成されるようになり、人気が出ています。
このように、使用可能なカラーが追加されることもあります。
審判や監督、コーチに指摘された際、判断に困るようなカラーは避けるべきでしょう。
また、草野球では「楽しむ」というのが第一なので規制はかなり緩めです。
なお、メーカーによっては、本体カラーを選択する際、オプション料金により捕球面と手の甲のカラーを指定できます。
・捕球面
捕球面はボールを受ける側です。
・背面(手の甲)
手の甲が、背面です。
表革・表皮
グローブやミットは、二重構造になっています。
グローブをはめた状態で、ボールを受ける捕球面と手の甲は表革でできています。
二重構造とは単純には手袋を2枚重ねにした状態で、その手袋の間に硬いオイルやフェルトなどを入れて衝撃を吸収します。
表革は子牛の皮(キップなど)や成牛(ステアハイド)の丈夫な部分を使います。
裏革・裏皮
ディアスキン(鹿皮)やソフトステア、共皮などがあります。
・ディアスキン
ディアスキンは柔らかくて手触りはとても良いですが、耐久性はそれほどありません。
牛革の上に鹿革を貼ったもので厚みがあり、汗の影響で銀面(革の表面)が割れやすいです。
今は、守備手袋をつける選手も多く、手触りにこだわるよりも耐久性を考え、ディアスキンを選ぶ選手はほとんどいません。
・ソフトステア
成牛の腹の柔らかい部分を使用しており、柔軟性があります。
・共皮・共革
読んで字のごとく、表皮で使っている皮をそのまま裏革に使用します。
一番丈夫ですが、グローブ自体が硬めに仕上がります。
激しい練習を繰り返すような学生さんの場合は、共革をお選びいただくのがおすすめです。
プロ選手のほとんどが、この共革(本体の捕球面よりも若干薄いくらいの厚さ)を使います。
4.ウェブ
親指と人差し指の間にある網です。
グローブの本体と共に機能やデザインを大きく左右する重要なパーツです。
投手用・内野手用・外野手用など基本モデルの型により、選べるウェブも異なります。
選手のベストプレーを引き出す為に決まっているので、投手用のグラブに内野手用のウェブを選ぶことはできません。
また、基本モデル(基本型)から変更する場合には、似た ような大きさのものから選ばないと、変更の意味をなさないばかりか、グローブ自体の機能を損なう場合がありますのでご注意ください。
5.芯トジ・芯とじ
土手、ヒールスタイル、パッドとも呼びます。
グローブ下部の表革と裏革、ハミダシを巻くように革ひもでとじています。
大きく分けるとヨコトジとタテトジがあり、メーカーによっては、ヨコトジの中でも革ひもが二段になっている「ダブル」も選べます。
モデル・型により選択できるトジは異なるので、オーダーページ&シミュレーションサイトを確認しながら決めてください。
タテトジ
土手部分が硬くなり、投手(ピッチャー)・三塁手(サード)・外野手用に適しています。
挟むように捕るイメージで、ポケットを深く使うことができます。
上の画像のように、ピッチャー&外野手用のみ選べることが多いので、メーカーによってはサードで選択できない場合もあります。
ヨコトジ
オーソドックスなスタイルであらゆるポジションに対応可能です。
芯が少ない分、自分好みの形にすることができます。
・ワイドヒンジ
内野手用に適した、土手部の幅を広く設定したトジ。
・MTヒンジ
ヨコトジの下にタテトジが入っており、横の動き+縦の動きも可能になります。投手用に適したトジ。
タテヨコトジ
タテトジの上に、ポケットを大きく作れるようヨコトジが入っています。
ソフトボールや投手向き。
ヨコトジダブル
ツーウェイパッドとも呼びます。
「ヨコトジ」+親指部・土手部を補強する紐通しが追加されたスタイルで現在主流の形でもあります。
・土手紐抜き
土手紐を抜くことで穴の開いた状態となり、土手部分の柔軟性が高まって柔らかく動かしやすくなります。通常よりも土手部にシワが出やすくなります。
・ワイドヨコトジダブル
親指補強のヨコトジダブルに、土手部の幅を広く設定できるワイドヒンジが合わさった仕様。
・ヨコトジダブルダブルワイド
ワイドヨコトジダブルよりもさらに土手部を幅広く設定しているので、浅めを好む内野手向き。
辻トジ
ヒンジが3本入ったスタイルで、内野手向け。
ヒンジが入ることで、捕球面・土手部分が幅広くなりポケットが浅めになります。
6.ラベル
ピッチャーの場合、白・グレー・シルバーの色が使われたラベルは使用できませんが、基本的には好きなラベルを選択できます。
ルールが厳しい中でも遊びを持たせられるのがラベルです!
7.革ひも・皮ひも(レース)
指やウェブなどを繋いでいる紐です。
ルール上、ピッチャーの場合は異色の紐は使えません。
※本体が濃茶の場合は黒の紐が使用できます。
「芯通し」といって、中心の裏革まで色のはっきりと着いている紐もあります。
※表記例:ブラック・ブラック芯通し
芯通しの革製品だと、品質が低下しやすいともいわれますが、グラブの紐に至っては切れやすいということもありません。
制限もないので、グラブに合う等お好みでお選びいただけます。
8.ハミダシ(ライン)
玉 ハミ(パイピング)と切ハミがあります。
玉ハミ(パイピング)
玉ハミは、完成品を見るとパイピング上に見えますが、薄い皮を折りたたんだ革を挟み込んでいます。
好きな色を選択できます。
高校野球では、本体と同系色で目立たないもの、もしくは皮の自然色(=切りハミ)でないと使用できません。
切りハミ
革の断面が見えるように、厚めの皮を挟みこんでいます。
革の断面なので、一般的には白か黒(ミズノでは多色あり)です。
機能面では、玉ハミよりも耐久性とボールの衝撃に強いといわれています。
ハミダシなし
ミットやモデルにより、ハミダシがない型もあります。
フィット感がありますが、感覚やサイズには個人差があるので、ハミダシをなしにしたことにより、通常よりも窮屈に感じられる方もいます。
9.ヘリ革・ヘリ皮
ヘリ革・ヘリ革(へり革・へり皮)は、本体と同色でないと高校野球公式大会では使用できません。
また、バインディングとも呼ばれます。
10.ステッチ・縫い糸
高校野球でも、カラー制限は定められていないので、好きなカラーを選択できます。
11.指カバー・指アテ
指カバー
タッチプレーの接触などから指を守ることができます。
「投手用のみ選択可」としているメーカーが多いです。
指アテ(指あて・指当て)
当て捕りしない内野手の方が、指出しの為につけることが多いです。
付けなくても指は出せますが、ハミダシが指に当たるのが気になる場合は、指アテをつけたり、守備手袋を使用したりすることをおすすめします。
・指出し(人差し指)
ポケットが、人差し指付け根の下にある場合、指を出さないまま捕球すると、ボールと中に入れている人差し指が衝突しボールがはじかれてしまいます。
指を出すことで、ポケット位置の確保と正しく捕球することができます。
・指出し(中指)
縦捕り(縦に捕球する)の場合、横捕り(横型)とポケット位置が変わるので、人差し指ではなく中指を出すと捕球しやすくなります。
また、小指2本入れ(小指部に小指と薬指を入れることで、ポケットを深く作り捕球できます。)をする場合、出した人差し指が、中指部分に当たります。
その為、人差し指出しの選手でも、中指に指アテが付けられますか?とお問い合わせいただくことが多いです。
ザナックス、ATOMS、D×M、ローリングス、ミズノは、指アテの位置を中指に指定することができます。
※シリーズ・モデル・型にもよるのですべてができるわけではありません
12.ネーム・刺繍
メーカー、モデル・型により、刺繍(刺しゅう)できる場所や、入り方が異なります。
選択できない項目は、メーカー工場へお任せとなります。
影付き・フチ付き文字や、記号・特殊文字は、別途追加料金が発生します。
書体は、漢字(ひらがな・カタカナ)、ローマ字、数字によって選択できます。
親指部
高校野球では選択不可。
平裏部・裏革部(手のひら)
高校野球では、表面にネーム等が禁止とされているので、平裏部・裏革部(手のひら)へのみ可能です。
※「また、グラブ、ミットの表面(受球面・背面)に氏名、番号、その他の文字を表記することを禁止する。」(日本高等学校野球連盟「高校野球用具の使用制限」より)
ただし、都道府県や所属連盟、学校、地域により禁止されている場合もあるので、事前に確認してから作成しましょう。
オーダーグラブは、ご注文後の変更・キャンセル・返品は一切できませんので、ご注意ください!
小指部
高校野球では選択不可。
番号刺繍
高校野球では選択不可。
久保田スラッガーは、ラベルが「K」または「G」から始まるラベル番号のみ選択できます。
その他の四角いラベル等は、スペースがないので番号刺繍はできません。
SSKは、「ベルト」の刺繍で、番号刺繍が選択できます。
丸抜き刺繍
高校野球では選択不可。
久保田スラッガーは、上記のように親指部とウェブ部から選択でき、「番号」「Sマーク」「ホーンマーク」から選べます。
メーカーにより、数字ではない文字も選択できるので、各シミュレーションサイトや当店のオーダーページよりご検討ください。
※モデル・型や仕様により、選択できない場合があります。
グラブ袋
グラブ袋が付属しているメーカーに限り、刺繍ができる場合があります。
高校野球では、グラブ袋は制限されていないので、グラブに刺繍ができない場合もグラブ袋へ刺繍することで、周りと差をつけることができます。
※規則・ルールは、作成前に必ず各連盟、学校等へ確認してください。
メーカー毎特徴
・久保田スラッガー
「ホーンマーク」「Slugger」の刺繍が可能。
・ローリングス
「Rawlings刺繍」「星条旗刺繍」の選択や、刻印で入る「THE GOLD GLOVE CO.」を刺繍に変更することも可能。丸抜き刺繍の代わりに、「オーバルR」も選択でき、オーバルRはラベルカラーと同様になります。
・SSK(エスエスケイ)
薬指に「SSK弾丸ロゴ」の刺繍が可能。キャッチャーミットは小指に入るので、小指部の刺繍は選択できなくなります。背面紐通しや、本体カラー変更がある場合も制限されるので、シミュレーションをチェックしながら選択してください。
・ウイルソン
「Wilsonロゴ」「Wロゴ ボールドロゴ(直刺繍)」「Wロゴ フレームロゴ(丸台に刺繍)」「Wilson Staff ロゴ(裏平部)「ウイルソンベアマーク」のブランドロゴ刺繍から選択可能。
13.オプション機能
ミズノ
・IBEライン
革を一部切り抜くためその分手元が軽くなりグラブがバランスよく使えます。(カウンターバランスになる)
ライン下に薄く漉いた革を入れるためベロ部分の強度が増し、薄い革が1枚加わることで形状が崩れにくくなるというメリットがあります。
・NEOライン
ベロ部分の動きはグラブ全体が動く時に連動しているので、ベロが硬いとグラブが閉じにくくベロが柔らかいとグラブは閉じやすくなります。
ベロの動きをより良くするためにNEOラインを入れると、ベロのパーツが動きやすくなりグラブ全体も動きやすくなります。
真ん中に縦のラインを入れているので、手の甲に沿った形で横に歪曲しやすいことがあります。
納期
大体約60日が標準ですが、忙しい時期には納期が遅れる場合があります。
※年末年始・ゴールデンウイーク・お盆休みなどの長期休業を挟む場合はプラス約10日ほどお時間をいただきます。
最新情報の納期は、お見積りメールに記載の納期でご判断ください。
メーカーへ発注した後の、商品の作成進捗状況は、確認することができません。
ご注文後に納期確認の、お問合せをいただきましても、お答えすることはできません。
※上記を理由に、弊社から明確な入荷予定日等の連絡もしておりません。予めご了承の上、ご検討ください。
万が一オーダー作成間違いがあった場合、基本的には作り直しとなります。
その際、どうしても同じだけの納期がかかってしまいます。
また、ごく僅かな違いであった場合には、ご相談の上、そのままお収めいただくこともございますので、ご理解くださいませ。
20.硬式用と軟式用に価格差がある理由は?
以下のページをご確認ください。
軟式野球で硬式グローブは使える?違いは?
以下のページをご確認ください。
湯もみ型付け
グローブ・ミット本体に使用されている革は天然素材の為、個体差があり、革質によっては湯もみ型付けを施した際に湯染みが出てしまうことがあります。
色移り・湯染みは不良品ではございませんので、予めご了承の上、ご検討ください。
直刺繍ラベルをご選択いただき、湯もみ型付け加工もご注文いただいた場合、直刺繍ラベルの糸がほつれてしまう可能性があります。
直刺繍ラベルと型付けを同時にご注文される場合は、予めご了承の上ご検討ください。
グローブのお手入れ
オイルの付け過ぎによる型くずれに注意をしながら、少量のオイルで磨いてください。
以前はオイルを付け過ぎていたお客様が非常に多かったのですが、最近はオイルが不足してるグローブを見ることの方が多いです。
革(特に銀と言われている表革)の部分が乾燥しすぎると、ヒビ(ひび割れ)が出るので、表面が乾きすぎない程度にオイルを塗布してください。
素仕上げのグローブでも少量のオイルを付けてしっかりと磨くと、革靴のような艶が出てきます。
詳しくは、以下のページに記載してありますのでご確認ください。
26.オーダー注文の流れ
以下のページをご確認ください。
27.変更・キャンセル
変更については、以下のページをご確認ください。
キャンセルについては、以下のページをご確認ください。
28.最後に(注意点)
お客様がオーダーされたグローブが野球規則や高校野球の規制に引っかかっていなかったとしても、監督やコーチに「色や型が好ましくない」と判断された場合、その練習・試合では使用できなくなります。
高校野球をはじめとした規律の厳しい試合では、監督やコーチ、審判がルールです。
また、草野球でも、使用しているグローブに関してルール違反を指摘された際、判断が難かしい時があります。
その場合、問題がないということを証明するにはかなりの時間と労力を要し、お互いに嫌な思いをすることがあります。
当店では、お客様がどのような状況でグローブを使用されるかまではわかりません。
オーダーされる際には、お客様ご自身でご注意くださいませ。
※規則・ルールについては、地域や連盟・学校ごとにより異なる為、 ご購入の際に不安なお客様は、必ずお近くの連盟や学校、監督さんに事前確認をお願いします。
【スワロースポーツFAQについて】
・FAQへは自由にリンクしていただいて構いません。
・個人様だけでなく業者様もご自由にご利用ください。
・間違いや修正があればご連絡ください。
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