不良品ではありません!
この現象はスピュー(油浮き)と言います。
革製品にはよく出る現象で不良品には該当しません。
ファットスピュー
革は鞣しの段階で素材その物が腐らない様、一度皮に含まれる動物の脂肪分を全て抜き出します。
脂肪を取り除くと皮がカサつきますのでその後、脂肪の代わりに加脂剤という人工油を含ませます。
ところが鞣し後完全に除去できなかった脂肪や代わりに加えた加脂剤が毛穴を通して革の表面に白く浮き出てくることがあります。
個体差のある動物の革ゆえ製品によってはどうしても浮き出てくる物が存在します。
乾いたタオルで乾拭きをすれば取り除けますので心配する必要はありません。
見分け方として、ドライヤーなどで熱風を吹き付けつける方法があります。
表面の白い物が熱風で溶けたらファットスピューですので、温めた瞬間にタオルで拭き取れば問題ありません。
ただし、表面を拭き取ったとしても繊維の内側に残っている脂が再度浮き出てくることもあります。
また、至近距離で熱風を長時間当てますと革自体にダメージを与える危険性もありますので当てる時は20~30㎝程度離して短時間で処理するように心がけてください。
ソルトスピュー
動物の革を鞣し工場に移動する時に、皮が腐らない様に原皮を塩漬けにしてから運びます。
塩は皮を鞣す前に全て洗い落とすのですが完全に落とし切れない塩が製品になってから表面に浮き出て白くなることがあります。
塩は水に溶けますので水分を含んだ布で拭けば表面の白浮きは消えてくれます。
上記の通り、不良品ではございませんのでご安心ください!
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